暗い部屋

歌詞を書く午前1時頃
君が眠った後の独り言
ただ思うように綴った文章を
歌詞と呼ぶ自分に嫌気がさす

嫌という程月の光が差し込む
朝になれば太陽が顔を出す
また1日が始まる合図
君に会えるまでまた1日近づく

そんな言葉を並べてるくせに
書いているのはスマホのメモ帳
どうせこれをコピペでブログへ
誰も見ないページへ綴って

自己満足といえば早いんだろうが
俺がやりたいのはそんなことじゃないんだ
ただ1人、あなたさえ見てくれるなら
俺はそれで十分なんだ

「今日も一日お疲れ様 」
「頑張る君の姿は綺麗だ」
全部本音でも一言言わせろ
そんなこと言ってる俺は何してたよ

朝起きてバイトに行くだけ
帰ってきたらTwitterとゲームだけ
ちょっと休憩って3時間も寝て
結局今、寝られてないね

ダサい姿なら何度も晒した
かっこいい人の真似をして無理した
結局得られたのはできなかった思い出
また嫌気がさしてやる気をなくして

そうやっていつか歌詞も書かなくなった
あの日、1度は目指したこの道が
楽器も弾けないからすぐに諦めた
ミュージシャンってのはやっぱ、すげぇな

でも俺が負けないとこ1つあげるなら
この歌詞は全て即興の歌
バックスペースのキーなら外した
誤字だって歌詞、それがオリジナルだ

人と同じ世界が嫌いだ
人と同じ性格が嫌いだ
人と同じ顔が嫌いだ
本当に嫌いなのは俺自身だ

真っ暗な部屋の中で文字を並べた
この時間もまぁ、悪くは無いな
ただ、誰かじゃなくてさ
あなたに、届いたらいいな